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海外公演

エリトリア海外遠征
平成29年5月16日(火)~平成29年5月27日(土)
5月19日(金曜日) 【アスマラ・シアター Asmara Theater】
演奏時間 2時間
星槎・打鼓音 紹介パンフレット 配布数 242枚
 演奏前に歓迎の意味を込めて、現地の方が「コーヒーセレモニー」を行ってくれました。
宮澤先生からセレモニーの意味や話しを聞かせて頂き、未知の文化に少しでも触れることができ、とても勉強になりました。
 演奏には宮澤会長とゼメデ・テクレ・エリトリア文化・スポーツ庁長官、副大統領、外務大臣、財務大臣など政府の要人7名が臨席して下さいました。
 エリトリアに初めて日本の太鼓が来たということもあり、受け入れてもらえるのか不安と緊張が一番大きかったのですが、演奏が始まると最初こそ独特の雰囲気だったが、曲が進むにつれて拍手の量や歓声が増えて行くのを直に感じ、「受け入れてもらえた事への感謝」と「もっと楽しんでもらいたい」という気持ちが湧き出てきました。心境の変化を感じた瞬間でした。
 演奏終了後には会場の方々がスタンディングオベーションをして頂き、日本では見ない・感じられない光景に鳥肌が立ったのを今でも覚えています。
 終了後、政府の方々が舞台上に上がってきてくれました。ハグや握手をして下さり、認めてもらえたことが嬉しかったです。でも、宮澤会長から「良かった、大成功だね」と言って頂けたことが一番嬉しかったです。
5月20日(土曜日) 【デンデンキャンプ DEN DEN Camp】
演奏・交流 1時間
 宮澤会長より独立戦争で傷を負った人々を保護しているキャンプへの訪問の機会を頂きました。
傷痍軍人とその家族が住む居住区に入るとこどもたちが目をきらきらさせながら出迎えてくれました。日頃インターネットやテレビなどで見る恵まれないこどもたちの姿が目の前にありました。施設に入っていくと車椅子や歩行具を付けた大人が多く、戦争の生々しさを目の当たりにしました。
 こどもたちは元気ではあるもののサッカーをヤシの実で行っていたり、バスケットゴールにはリングが無くなったりしている環境を見ました。それでもこどもたちは楽しそうに我々を迎えてくれます。演奏を見るのを楽しみにするこどもから大人まで300人ほどの人が集まってきました。
 演奏では昨日のステージで感じた感覚とは違い、「何かをしてあげたい」という気持ちが湧き出てきました。和太鼓部響の精神を思い出すような感覚だった。我々に欠けている何かが明確になった交流でした。こどもたちのきらきらとした目の輝きを見て心から感動しました。
交流では、バチと太鼓の奪い合いになる場面もありましたが、周りの方のサポートもあって楽しく体験をすることが出来ました。
 紙ヒコーキ体験では、折り紙に群がる姿、折り方を教えて欲しいと寄ってくる姿を見て、戸惑うシーンもありましたが、言葉などもなく笑顔とジェスチャーで伝えられるだけのことを伝えようと関わりを持てました。打鼓音のメンバーたちの何かが変わった瞬間だったと思います。和太鼓部響・打鼓音の核である「誰かの為に」いう思いが、まさにこれだったのでしょう。悲惨な生活の中でも強く生きる姿を見て、世界こども財団の活動に協力したいと強くなりました。たった一時間だったが、色濃くとても貴重な体験でありずっと忘れられない思い出になりました。
 宮澤先生の「俺はこういうことがやりたかったんだよ!」という力強い言葉が今も耳に残っています。
5月21日(日曜日)【シティー・パーク City Park】
演奏時間 1時間
 独立大通りのメインストリートの一角に立つステージが演奏会場でした。
 準備の段階から多くの観客が集まり始めていました。現地の人々は人種に見分けが付かないようで、道行く人々から散々「中国か?韓国か?」と聞かれます。「日本です。」と訂正をしているうちに、エリトリアの配慮で舞台の壁に日本の国旗が飾られました。嬉しくもあり、責任を伴う日の丸だと感じました。
 演奏が始まるまでには長い時間を要しました。集まってきた人々もしびれを切らし、散ってく姿も見られましたが、演奏が始まると一斉に集まってきました。
 異国の文化、どこまでも響く太鼓の音に引き寄せられたのかも知れません。途中停電が起こりました。エリトリアではよくあることですが、しばらく真っ暗な中で演奏を行いました。みんなが携帯の明かりなどを照らしてくれました。再びライトがついた瞬間は、大歓声が起こりました。国境を越え、一体感を感じた瞬間でした。
 エリトリアの市民に星槎の太鼓、日本の文化、を受け入れてもらえたことが嬉しかった。そして、自分たちのパフォーマンスに大勢の人々が集まり、耳を傾け、一緒になって喜んでくれる姿を見て、感謝の気持ちが湧き上がってきました。
 日本のLIVEでは感じられない程の高揚感と一体感。最高のステージに出させて頂きました。
5月22日(月曜日)【独立大通りパレード見学 Independence Avenue】
時間 19時-21時
 初日演奏させて頂いた「シネマ・アスマラ」の正門テラスでパレードを見学させて頂きました。
 VIPだけが入ることを許された場所に通して頂き、席まで用意して頂き、宮澤先生の偉大さを感じ、私たちにまで配慮して下さる政府の方々に感謝したいと思いました。
 パレードが始まるとエリトリアの歩んできた歴史と戦争での出来事が生々しく繰り広げられ、劇のようなストーリーにしばし心を奪われました。エチオピアの国旗からエリトリアの国旗に旗が替わる瞬間が一番盛大な盛り上がりとなりました。
 私達は本当の独立戦争を知りませんでした。だからその悲惨さも空想や想像でのイメージしか出来ませんでした。宮澤会長からエリトリアがすごいのは独立戦争の時に、民族も宗教も超えて団結して戦ったことが強さに繋がったと説明を受けました。まさにみんなで勝ち取った独立であったことを教えられました。部族間の争いは今も世界中のどこかで起きている現実があります。部族や宗派の違いで戦争になっている国が多い中、エリトリアは今もこうして9つの民族が「共存」しています。
 その歴史を振り返り、人々が喜び、一緒になって生活出来る環境を見て、星槎の理念である「人を認める」「人を排除しない」「仲間を作る」がまさにこのエリトリアにも感じました。エリトリアのことを知らない人々は憶測やネットで見聞きしたことを鵜呑みにして、様々なことを言うが、実際に内情を知ると大統領の計り知れない苦労と人々を守るための政権が痛いほど感じられました。
 パレードを通じ、エリトリアの歴史を辿って見ることが出来、良い経験になったと思います。
5月23日(火曜日) 【民族セレモニー見学】
【ティグリ族】12時~13時 【○○族】 13時30分~14時15分
 各自治体で催されているセレモニーに招待して頂いた。ゼメデ長官が宮澤会長をエスコートし、セレモニー会場を訪問しました。
一つ目の民族は「ティグリ族」土埃の立つような場所で奥に進むと薄暗い大きな体育館のような所に通されました。道には歓迎や敬意を込めて道や椅子に細長く切った紙が敷き詰められていました。ティグリ独特の歓迎の雄叫びのようなものをあげ歓迎してくれます。席に着くと、手を洗い飲み物とお酒、伝統料理「インジェラ」が振舞われました。昔からインジェラを囲んでみんなで食すことが文化だそうです。その間にも日本からのお客様とテレビ局のカメラが宮澤会長と太鼓メンバーを撮影しました。宮澤会長は別にインタビューもされておりましたのでエリトリア全土に放送されたと思います。すべての方々が日本からのお客を手厚く迎え入れてくれました。これは宮澤会長の功績であり、国賓としての扱いを改めて感じました。   
 中盤よりダンスタイムがあり、打鼓音メンバーも参加した。エリトリアンダンスはとてもシンプルでメンバーもすぐに踊ることが出来ました。
 二つ目の民族は名前がわかりませんでしたが、大きなテントの中で行われていたセレモニーは、先に行った民族よりもやや現代に近づいたような感じがしました。大きなケーキが出てきて、それに刃を付けてお祝いをし、コーヒーセレモニーも並行して行われ、飴やクッキー、大きなパンやケーキが振舞われました。
 出るときも入る時同様、宮澤会長から太田先生までみんながひたすら踊りを踊ってお祝いし、しばらくテントの中をグルグル回って盛り上がりました。日本にも集落ごとに先祖を敬うお祭りなどがあるが、それと比べても、人と人との距離感やお祝いの熱気が違うと感じました。聞くといくつもの部族が集まりセレモニーを運営しているとのことでした。驚きと、現代を生きる私たちには到底参加出来ないセレモニーにご招待して頂けたことに感謝しました。
5月24日(水曜日) 【独立26周年 記念式典】
時間 16時
 アスマラ・スタジアムで行われた記念式典。先日のパレードとは雰囲気も格段に違い、緊張感のあるものでした。我々もスーツに着替え、IDカードを作成して頂きました。スタジアムに到着すると、パスカードの提示と持ち物検査をクリアしなければなりません。その後ボディーチェックがあり、ゲートに入る直前にインビテーションカードを提示し無事中に入ることが出来ました。周りには銃を持った兵士が隊列を組んで監視しており、物々しい空気が流れていました。もちろん政府関係者が同行してくれた事もあり、比較的スムーズに入れた様に感じます。
 ゲートを通過し、スタジアムの中に入ると座席探しからスタートでした。満席に近いほど人が埋め尽くされていました。段ボールひと箱分の高さの石段が今日の座席でした。席を確保し、待っているとマーチングバンドの行進が始まり、式がスタートしました。近代的な作りの中に式典の為に作られたであろう手作り感溢れる舞台装置たちが準備されていました。若い人たちがエリトリアの歴史を学び、誇りを持って一生懸命に演技する姿に感動し、心が熱くなりました。
 そして大統領の演説が始ました。ティグリニア語とアラブ語だったため詳しい内容は分からなかったが、大統領が国民を思う気持ちやエリトリアの独立に対する誇りは、いまでも厚く感じます。エリトリアンソングも魂に響くものがありました。そして何より、観衆の自国を愛する気持ち、今日まで歩んできた歴史を受け止め、次の世代に引き継ぐ姿勢が色濃く写り、とても印象的でした。
5月25日(木曜日) 【リサイクル工房 Medereber 】
時間 9時30分
 DENDEN Camp に続く衝撃を受けたのが、このリサイクル工房だった。宮澤会長に是非このリサイクル工場で廃材をリサイクルして何でも作り上げるエリトリアの人々の姿を勉強しなさいと指示頂き、見学をさせて頂きました。
 綺麗な町並みとは裏腹に、周辺には異様な匂いと、油くさい雰囲気が漂っていました。
 中に入ると老人から小さな子どもまでが一生懸命に働いています。
 狭い空間には物がたくさん並べられており、畳二畳分程のスペースで並んでいる加工所、鉄を溶かしハンマーで打ち付ける姿。鉄の加工だけではなく、木製の製品も新品同様に作り変える技術の高さに驚きました。
 戦後の日本を映像ではなく、生で見ているような感覚になったのも確かです。決して綺麗ではない場所、環境的にも、人体に及ぼす影響的にも良いとは言えない場所だったが、たくましく生きるこどもたちや、一心不乱に作業を進める大人、どちらにも気をかけて成長を楽しんでいる老人。飾りっけのない、生きたままの人生の縮図を見たような気がしました。
 「お金がないから買えない。物がないから出来ない。」ではなく、「何もないなら作ればいい。」が根底にあると見学をしていて思いました。そしてエリトリアン魂を感じた瞬間でした。
5月25日(木曜日) 【シネマ・ローマ Cinema Roma 】
演奏時間 19時
 アマスラでも古い歴史を持つシアターでの演奏。連日テレビでエリトリアTVで見ていた為、夢のステージに立てたことが何より嬉しかったです。
 演奏前にはコーヒーをご馳走になり、気持ちと体をほぐすことが出来ました。
演奏時間についても当初の予定とは異なっていた為、宮澤会長の瞬時の判断で適切な時間帯に演奏を行うことが出来ました。最初こそ人も少なかったですが、曲が進むにつれて人も増え、シネマ・アスマラで感じた感覚とはまた違った盛り上がりがおこりました。
 演奏が終わるタイミングで宮澤会長がステージに上がり、エリトリアの市民に熱くスピーチを行い、ゼメデ長官をステージに招いた。最後の公演の記念に和太鼓を贈呈しました。エリトリアと日本の友好の架け橋がかかったような姿でした。
 このような場で演奏をさせて頂けたことを誇りに思います。
 割れんばかりの拍手と歓声に驚き、鳥肌が立ったのと、何より、滞在中、連日熱い思いを国民に訴え続けた宮澤先生の思いが、太鼓の音に乗りエリトリア国民の心に響いたのだと確信しました。
 こんな貴重で重要な夜に演奏させて頂き、そして国を超えて思いが通ずるとどうなるのか、目の当たりにし体感することができました。
 その夜、しばらく興奮と余韻がメンバーの身体と脳裏に焼き付いて離れなかったと思います。
 どこまでも響から生まれた打鼓音を信じ、こういう経験をさせたいと揺るぎない意志の下、我々を導いてくださった宮澤先生、本当にありがとうございました。
エリトリアを通じて
 今回のエリトリアに同行させて頂き、多くのことを学びました。星槎の活動、宮澤会長のこれまでの活動は、このエリトリアでは多大なものであり、我々打鼓音は自分たちの演奏を行う満足感ではなく、いかに会長に、こども財団に役立てるかと言う姿勢で同行させて頂きました。
 DENDENキャンプで子どもたちに触れあい感じた響からの精神。「何かをしてあげたい」という気持ちの変化はこれまでの経験にないことでした。
 心を動かす活動であり、メンバー達にとっても本来どうあるべきなのかをしっかりと見直す機会にもなったと思います。
 これはあくまでも良かったねと言う経験で終わらせることではなく、これからに繋ぐ新たな活動になると感じました。早速、帰国してからも世界こども財団の活動を通じて出来ることをメンバーが考え始めています。
 宮澤会長からこの気持ちを忘れてはならないことを気付かせて頂きました。
 そして宮澤会長のエリトリアでの活動がどれだけ大きなものかを肌で感じました。
我々帰国後に大統領とお会いできたのも素晴らしいことだと思います。
 ありがとうございました。
2017年〇月〇日(土)
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2017年〇月〇日(土)
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2017年〇月〇日(土)
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